企画をするときに大事なことはなんだろう、と最近考えている。
改めて今の時代は、広く物を知っていることかもしれないと思っている。
以前、口癖のように言っていたのは、「物知らん奴が考えた企画、おもしろくないやろ」。
もちろん、戦略があってロジックに基づいた話をしていることは前提だ。AIの時代になって、正攻法はいくらでも出てくるようになった。平均的に正しいものを作るのは、もうかなりAIの得意分野だと思う。
ただ、人が「なんか気になる」と感じるズレは、個人の記憶や偏った興味から生まれるのでは?と感じる。ほんのちょっぴり、ささくれ程度の尖りかもしれないけれど、人の心に刺さるアイデアというのは、きっと自分の中の全く関係ない知識と、目の前にある課題がつながった時に生まれると思っている。
サイトの企画をやっていると、企画の方向性や届けたい相手を整理した後、標準的なコンテンツはサクサク決まる。ただ、その中でその会社らしさを表現するコンテンツを作るには、思わぬ知識の引き出しと課題をつなぐような、アイデア要素が入る。
プライベートで本を読んだり、人と会って仕事の話を聞いたりできればなお良い。ただ、仕事とプライベートを分けたい人でも、仕事の中で課題とつなげられる引き出しは充分に増やせると思っている。
例えば、仕事の中で調べ物をしたり、裏どりをしたりする中で、全く関係ない話が自然と記憶に残っていく。そういう積み重ねが、引き出しになっていくのだと思う。
先日、同僚とある案件の進め方について話をした。その中で、AIを使ってリサーチしても良いけれど、きちんと自分の言葉で咀嚼して説明できるようにすべきだという話をした。関わる案件ひとつひとつで知識を積み立てて血肉にしていかないと、仕事の中で物知りになっていくことは難しいだろう。
これもAIとの向き合い方の一つだと改めて感じる。物を覚える。自分の中の引き出しを開けて課題とつなぐ。この辺りには筋トレ的な要素もあると思う。
フレームワークに当てはめていくだけでは、誰でもできる仕事になってしまう。AIを使うほど、その人が何に引っかかって生きてきたかみたいなものが、逆に企画に出てくる気がしている。